今回は「構造」についてのお話です。
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就活生のGDを内定者として見ていると、まだまだ考えが頭の中でまとまっておらず、散文的なままでアウトプットしている印象があります。
しかしそのままでは正しく他人に提示することが難しいままです。
だって自分の中ですらまとまっていないのだから。
まず物事の全体を俯瞰し、構造化した上で考えることが必要になります。
そうすることでその時の思考内容が全体におけるどの位置にあるか正確に把握し、ブレることなく議論を進め、正しく他人に伝えて共通理解を形成することができるかと思います。
(とはいえ、自分もまだまだ、至らぬ点ばかりですが。)
実際口で言うのは簡単ですが、どうやったらそれが上手くなるのでしょうか。
やっぱり結局は理論と実践から繰り返し学ぶことでしょう。
先日紹介した「ロジカルプレゼンテーション」
などは特に読み込むべき本。
あともう一つ伝えておきたいのは、目の前にある物事の「構造」を見抜いて欲しいということです。
「常識」が何故「常識」足り得るのか、その背後にあるどのような仕組みがそれを支えているのか…。
抽象的な言い方ですが、これは企業や業界を見るときも必要になる目線です。
企業の産業構造や権力構造など、「この企業は〜だ」で終わるのではなく、「この企業が〜なのは何故か?」とその一歩、二歩先まで深堀して考えてみてください。
例えば、「○○という企業の風土がわりとのんびりしてるのは、○○法という規制があって業界内での競争があまり見られないからである」といったように。
目の前に提示された事実、常識と言われるものをそのまま受け入れるのではなく、そこに疑問を呈したり、その更にある要素を見つけ出しましょう。
何事も、本質は目に見えるものの裏に存在するはずです。
【最近読んだ本】
「異業種競争戦略」
あの仮説思考で有名な、BCG元日本代表を務めた内田和成氏の新作。
現代の複雑なビジネスモデル構造を分析し、また新たなビジネスモデル構築の為のヒントを記した本。
前半の事例紹介はなんだかありきたりな感じですが、(特にグーグルVSマイクロソフトなんかは)その構造の本質を見抜き、フレームワークの提示まで持っていく辺りは見事としか言いようが無い。
ただ、こういうの読むときって、やっぱその前提にある古典的な本を学んでおくべきなのかなという気もしますね。
ポーターとかクリステンセンとか、そういった「古典的名著」を先に読んだ方がいいのかも。
「わたしたち消費―カーニヴァル化する社会の巨大ビジネス 」
卒論の参考資料も兼ねて買った本。
わりと好きな社会学者なんですが、その分析や考察をビジネスに活かせるようにとマーケター向きに書いた本。
あんまり最近の消費トレンドに詳しくない人は読んでみたらいいかもしれません。
ただ詳しい人は十分知ってるよって内容なので、読む人次第。
私は読んでて若干イライラしましたw
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